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【開催報告】いのちのエンジニア臨床工学技士の業務から見る医療現場セミナー2017年12月6日

高度医療を裏から支える臨床工学技士は、医療機器を操作するだけでなく、いつでも安心して使用できるように機器の保守・点検も担い、病院内の機器すべてを管理する専門職種です。
本セミナーでは東京都臨床工学技士会のご協力のもと、医療機器を最も身近に扱い、「いのちのエンジニア」といわれる臨床工学技士の業務について講演いただきました。また、医療現場の第一線で活躍する臨床工学技士の方々から、ものづくり企業に期待することについてもお話いただきました。
当日は21社25名の方にご参加いただき、現場のニーズや機器に関するノウハウを多く持つ臨床工学技士との連携は今後の製品・技術開発にあたって有効だという意見を多くいただきました。

 

実施報告

いのちのエンジニア・臨床工学技士の業務から見る医療現場セミナー
●開催日時 平成29年12月6日(水)13:00 ~17:00
●対象者 都内に事業所を有し、健康・福祉分野への参入に関心がある中小企業
●会場 公益財団法人東京都中小企業振興公社 多摩支社 2階大会議室

挨拶 13:05~13:15
(一社)東京都臨床工学技士会の概要
(一社)東京都臨床工学技士会 会長 酒井 基広 氏

 

東京都臨床工学技士会の成り立ちや目的、会員数など概要についてご説明いただきました。

 

講演1 13:15~13:45
臨床工学技士の業務とは
医療法人社団偕翔会豊島中央病院臨床工学科 林 直道 氏

臨床工学技士に関するイントロダクション(林氏)

臨床工学技士に関するイントロダクション(林氏)

臨床工学技士法制度の背景についてお話いただいた後、臨床工学技士の多岐に亘る業務についてご説明いただきました。また、医療現場で働いている臨床工学技士とその業務を紹介したDVDを視聴し、参加者の皆様に、医療機器についての工学的知識と医療知識を併せ持つ臨床工学技士の実像をイメージしていただきました。

 

講演2 13:50~14:40
手術室・循環器領域における業務紹介
杏林大学医学部付属病院 臨床工学室 野澤 隆志 氏

人工心肺についての説明(野澤氏)

人工心肺についての説明(野澤氏)

野澤氏には他部門と比べ、機器の種類が豊富で数も圧倒的に多い手術室での人工心肺業務についてご講演いただきました。また、手術室で活躍するロボットについてもご説明いただき、長時間の集中を要する過酷な手術室業務において、少しでも医療従事者や患者の負担を小さくすることができる新技術開発が望まれていることをお話しいただきました。

 

講演3 14:50~15:40
人工呼吸器管理業務
社会医療法人財団大和会東大和病院 臨床工学科 梶原 吉春 氏

梶原氏による人工呼吸器管理業務の説明

梶原氏による人工呼吸器管理業務の説明

まず人工呼吸器の仕組みや各パーツについてご説明いただいた後、東大和病院で行われている人工呼吸管理業務や、在宅療法への関わり、病院内スタッフに対する教育などについてもご説明いただきました。人工呼吸器で使用されている器具のほとんどが海外メーカー製で日本人の体形に合うものが少ないなど、現場で感じるニーズについても発表があり、参加者の関心も集まっていました。

 

講演4 15:45~16:35
血液透析業務
医療法人社団城南会西條クリニック鷹番 朝日 大樹 氏

血液人工透析についての説明(朝日氏)

血液人工透析についての説明(朝日氏)

朝日氏からは、各種ある臨床工学技士の業務の中で、最も従事している人が多い血液透析業務について講演いただきました。まず透析療法についてご説明いただいた後、臨床工学技士の実際の一日の流れなど現場の視点のお話から、透析患者及び透析従事者数の推移などマクロの視点までご説明いただきました。

 

セミナー後のアンケートでは、セミナー全体について90%以上の方に満足いただいた結果となり、臨床工学技士が医療現場で担う役割の大きさと、中小企業の皆様との今後の連携可能性の高さを参加者の皆様に認識していただけたようでした。特に、実際に医療機器を操作・保守管理している現場の声として、医師とは違った臨床工学技士の方々のニーズが今後の製品開発に非常に有益であるという意見が多くありました。また、今回のセミナーで各講師からご紹介があったニーズの他にも、潜在的ニーズが多岐に亘って存在すると思われ、臨床工学技士とのさらなる情報交換を望む声も多くいただきました。
今後は、今回の講師から出されたニーズに対し、技術または製品を提案したいと希望した中小企業とのマッチングを行う他、東京都臨床工学技士会とさらなる連携方法を検討し、次に繋げていく予定です。