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【開催報告】臨床工学技士の業務改善ワークショップ~透析業務~2018年8月9日

今回のワークショップでは、臨床工学技士の業務のうち「透析業務」に焦点をあて、臨床現場における課題や製品ニーズについて具体的にお話いただきました。第1回はキックオフとして各テーマの概要をお話しいただき、第2回からは3テーマずつ取り上げ、グループディスカッションで臨床現場の課題をよりリアルに学ぶと共に、各参加企業の技術・製品が活かせる分野があるかどうか検討を行いました。

※「臨床工学技士」とは、現在の医療に不可欠な医療機器の専門医療職です。病院内で、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで、生命維持装置などの医療機器の操作・管理・保守などを担当しています。

ワークショップ参加者数

企業 臨床工学技士(発表者含む)
第1回(6/12) 15社19名 12名
第2回(7/19) 9社12名 8名
第3回(8/9) 6社8名 5名

 

実施報告

臨床工学技士の業務改善ワークショップ~透析業務~

●開催日時
第1回 平成30年6月12日(火)18:00 ~20:30
第2回 平成30年7月19日(木)18:30~20:30
第3回 平成30年8月9日(木) 18:30~20:30
●対象者 都内に事業所を有し、健康・福祉分野への参入に関心がある中小企業
●会場 公益財団法人東京都中小企業振興公社 多摩支社 2階大会議室

第1回ワークショップ 平成30年6月12日(火)18:00 ~20:30
キックオフ、テーマ別ニーズの概要説明

キックオフ講演(朝日氏)

15社19名の企業が参加

一般社団法人東京都臨床工学技士会の朝日理事より、キックオフとして臨床工学技士の業務をご紹介いただいた後、下記の5テーマについてそれぞれ概要をお話いただきました。発表者の方々には様々な角度から透析業務を見直していただき、臨床現場が抱える課題を具体的にお話しいただきました。

講演 テーマ タイトル 発表者
1 人工透析業務における感染対策の現状 手軽で確実な感染対策 東京女子医科大学病院臨床工学部
若山 功治 氏
2 人工透析における透析液清浄化業務 透析液清浄化業務 東京女子医科大学病院臨床工学部
岡澤 圭祐 氏
3 人工透析業務におけるスタッフ&患者支援 高齢化する患者への支援 西條クリニック鷹番臨床工学課
朝日 大樹 氏
4 人工透析業務の安全・教育 感覚・技術の伝え方 豊島中央病院診療技術部臨床工学科
林 直道 氏
5 人工透析業務における環境整備 各種装置が発するアラームの環境整備 東京医科歯科大学医学部付属病院MEセンター
山本 裕子 氏

第2回ワークショップ 平成30年7月19日(木)18:30 ~20:30
3テーマに関する解説とグループディスカッション

3グループに分かれてディスカッション

実物を用いた課題の説明

グループディスカッションの様子

第2回ワークショップでは、第1回で概要発表したテーマのうち、「スタッフ&患者支援」、「安全・教育」、「環境整備」の3テーマについて、具体的な議論に入りました。前半では、発表された課題やニーズを、発表者の皆さまに撮ってきていただいた医療現場の映像や写真で確認しながら、解説していただきました。また、西條クリニック鷹番臨床工学課の中島成仁氏より「栄養管理のソフトウェア」について新たに発表があり、具体的な解説は次回に行うとして、まずは栄養管理の必要性について説明していただきました。

その後、テーマごとにグループを分け、ニーズの背景や現場での対応状況、既存製品の現状や価格などについて具体的にディスカッションを行いました。ニーズ発表者からは、第1回の概要発表では触れられなかった新たなニーズについても説明がありました。また、グループディスカッションには、ニーズ発表者以外にも、東京都臨床工学技士会の会員である臨床工学技士の方々に同席していただき、他の医療施設の対応状況などもヒアリングすることができました。中小企業からの質疑だけでなく、ニーズに関して臨床工学技士からも次々と意見が出され、臨床現場の実情や課題の理解を深める一助となりました。

第3回ワークショップ 平成30年8月9日(木)18:30 ~20:30
3テーマに関する解説とグループディスカッション

病院で撮影していただいた映像(若山氏)

聴講の臨床工学技士も交えた議論

栄養管理ソフトウェアのデモ(中島氏)

第3回ワークショップでは、残る「感染対策」、「透析液清浄化対策」、「栄養管理のソフトウェア」の3テーマについて、議論を行いました。進め方は第2回と同様、課題やニーズについての解説の後、テーマごとのグループに分かれ、ニーズの背景や現場での対応状況、既存製品の現状や価格などについて質疑応答や意見交換を行いました。

 

今回のワークショップでは、3回にわたって人工透析業務における業務改善の必要性と現状について理解を深めてきました。ニーズ発表者である臨床工学技士の皆さんには、日常業務の合間を縫って臨床現場の動画などを撮影していただき、また現物もご提供いただくなど、企業側がニーズに対して具体的なイメージを掴めるよう、尽力していただきました。
一方、今回は透析業務における「感染対策」や「スタッフ&患者支援」など複数の視点をテーマとして取り組んできましたが、臨床工学技士が行う業務はまだ奥が深く、取り上げられなかったニーズや課題も残ったようです。
ワークショップの次の展開としては、臨床工学技士の抱える課題の解決策として、自社の技術・製品を提案できる企業をワークショップ参加企業から募り、臨床工学技士に向けたプレゼンテーションを行う「企業提案会」を開催する予定です。企業と臨床工学技士のマッチングが成立すれば、製品化・事業化に向けて、公社多摩支社及び東京都臨床工学技士会が継続的に支援していきます。