【開催報告】新技術創出交流会 募集説明&技術アピールシート勉強会2020年10月1日
◆日 時
令和2年9月10日(木) 14:00~15:00(Zoomオンラインウェビナー)
◆概 要
プログラム
第1部:交流会募集&技術アピールシート概要説明
新技術創出交流会事務局から、交流会の募集概要とエントリーの際にご提出いただきます「技術アピールシート」についてご説明致しました。
第2部:パネルディスカッション
大手企業と中小企業の面談設定に係る技術連携コーディネーター3名と、弊社多摩支社長・須﨑とのパネルディスカッションを行いました。
大手企業がどのような着眼点で技術アピールシートを閲覧しているか、中小企業との橋渡し役である、コーディネーターが大手企業への紹介に際し活用しやすい技術アピールシートとは、といったポイントをディスカッションを通じて共有させていただきました。
~パネルディスカッション Q&A~
Q1:大手企業が技術アピールシートへ期待するところはどのような点でしょうか?
A1:技術連携コーディネーター
(CN①)
・ニーズ発生部門だけでなく、社内で開発・製造・資材調達にまたがる情報共有ができることからアピールシート集が重宝されている。
・一目で企業・事業内容がわかること、また分野毎にまとまっていることから検索がし易いとの意見あり。
(CN②)
・今まで知らなかった企業を発見できること
(CN③)
・閲覧の目的
①いま困っている課題の解決に協力してもらえそうな企業探し
②将来テーマのネタ探し
③いざというときの引き出しを増やすための情報収集
・技術アピールシートへの期待
①公社発行なので信頼感、安心感がある
②A4一枚にまとまっているので、短時間で内容把握できる
Q2:大手企業が技術アピールシートから読み取りたいポイント・記載してほしいポイントはどのような点でしょうか?
A2:
(CN①)
・技術の経験と実績を知りたいことから実例(具体的な応用例、公表可能な取引先、納入先など)が有効
・技術の範囲、差別化、特徴(特異性 or QCD など)
(CN②)
・受託加工の場合
①対応できる材料、ワークサイズ、加工精度
②図面インターフェース(二次元図面かCADデータか)
③三次元測定機による寸法計測、データ添付の可否
④保有設備⇒製造担当であれば保有設備で企業の実力がわかる。シートに情報あればHPに行かなくてもその場で判断できる。
⑤QCDで同業他社と差別化するために受注から出荷までの流れでの中で工夫している点、仕組み
⇒保有設備が同じなら出来栄えに大きな差異が出ないとすると、見積の速さや加工の速さなどが
差別化のポイントになる。
⑥ISO等認証取得⇒医療機器分野、航空宇宙分野、自動車分野、情報セキュリティー分野では特に重要
⑦国家技能士資格など資格保有者の有無、人数
⑧図や写真を使ってできるだけビジュアルに
・製品の場合
①機能、用途、従来品との違い、導入のメリット等を具体的に記述する。
②導入実績を記述する。
③図や写真を使ってできるだけビジュアルに
(CN③)
・資本金、従業員数、連絡先 、拠点、生産場所(国内、海外)
・特長、差別化ポイント
①技術に限らない。対応の速さ、取り扱い範囲の広さ(ex.部品製造から設計・組み立てまで)、
②環境対応に力を入れている(ex.独自の環境管理システムを持っている)、積極的に海外生産拠点を増やしているなどなど、何でもあり。
・実例、ビジュアル
特長、差別化ポイントが大手にどう生かされたか、大手がどのような良い目を見たか、可能な範囲で記載する
・実際の写真、画像
Q3:大手企業が工場見学に行きたくなるような興味をそそるポイントはどういったところでしょうか?
A3:
(CN①)
・他社にないPRポイントとなる現物写真や製造現場写真で紹介する。
・必ず自社のWEBsiteも見られることを前提にWEBsiteでは幅広く、技術アピールシートはピンポントを基本とする。
(CN②)
・5Sの行き届いた現場写真
・QCDで同業他社と差別化するために受注から出荷までの流れでの中で工夫している点、仕組みの記述
(CN③)
・オリジナリティー
技術内容、生産方法、生産管理方法、品質管理方法、品質保証方法、梱包・出荷方法、物流管理方法などに特長がある
・取り扱い範囲の広さ
今すぐのニーズ対象ではないが、オリジナリティーを有する他の見学分野がある
・立地条件
アクセスのしやすさ、周辺にもオリジナリティーを有する会社が存在している
Q4:一方で、技術アピールシートにおいては、特に記載が無くても支障の無い内容(WEBsiteに誘導すれば良い内容)はどのうような内容でしょうか?
A4:
(CN①)
・一般的な設備紹介、自社製品の詳細情報等
(CN②)
・企業理念、会社概要、沿革などいわゆる会社紹介情報
(CN③)
・一般的な認証取得情報
Q5:その上で、初対面を果たした際に、伝えるべきポイントはどのうような内容でしょうか?
A5:
(CN①)
・事前に公社コーディネータと面談し、大手企業のニーズを把握した上で開発案件であれば試作、技術提供はどこまで可能か、製造・調達案件であればQCDの合意条件の確認をする
・また継続的なコミュニケーションが重要であり、現況コロナ禍で工場見学が出来ない場合は現場技術者とWEB面談を設定するよう伝える。
(CN②)
・当社技術・製品がどのように大手の提示した技術キーワード、課題解決に役立つのかを端的に伝える。
(CN③)
・大手の課題を理解し、課題解決のための提案を行う。その中で、提案の根拠(なぜ弊社なのか)も示す。