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統計を基礎に品質管理を徹底!自動旋盤による高精度製品の大量生産を実現

最先端の自動旋盤による金属部品の加工を行い、精密部品の大量生産を得意とする。常に最新の自動旋盤を導入し、高度な加工にも対応。生産体制の効率化も進め、精密部品の大量生産にもかかわらず、海外生産にも負けない低価格・短納期かつ高品質を実現させている。

三鎮工業株式会社(H30/6/5up)

当たり前のことを着実に 取引先から絶大な信頼を得るものづくり

社員全員にQC検定4級合格を義務付けるなど、品質に対する意識が高い。品質管理の専任者を配置し、統計の知識を基礎にした品質管理を実施。寸法のばらつきを小さくし、不良発生率を抑え、安定したものづくりを実現している。どんなに難しい製品でも図面どおりのものづくりを行い、お客様から高い評価を得ている。

外観1

精密部品を0.001mm単位の高精度で大量生産

―御社の事業内容を教えていただけますか。

 

弊社は旋盤加工を専門とし、金属の棒材を加工して精密機器の部品を0.001mm単位の高精度で大量生産しています。素材は真鍮やステンレス、サイズは材料径で20φ以下が中心です。最新設備を保有しているので、難しい形状・材料の部品にも対応可能で、弊社の機械でできない加工はほとんどないと自負しています。現在の主力製品は、バルブメーカーから受注している電動弁や電磁弁の部品、光学機器メーカーから受注している望遠レンズの超音波モーターの部品等です。

もともと弊社は、先代社長である父がろくろを使った金属挽き物加工業で創業しました。私が入社したのはちょうど世の中に自動旋盤が普及しはじめた頃でしたが、その頃の弊社には古い設備しかなく、職人も減っていくばかりで、設備投資をしなければ時代に取り残されてしまうと強く危機感を持ったことを覚えています。そのため、社長交代後から設備投資を強化し、常に最新設備を導入しつづけて競争力を保つようにしています。過去には、ゲーム機のディスクを回すモーターの部品、携帯電話のヒンジ部品等、時代ごとに最先端機器の部品を手掛け、これらの仕事のおかげで精度や品質が鍛えられました。近年は助成金を活用し、51台の自動旋盤を保有するまでになりました。

ずらりと並ぶ51台の自動旋盤

ずらりと並ぶ51台の自動旋盤

当たり前のことを徹底的に実行する

―御社の強みを教えてください。

 

一番の強みは、品質の良いものを、安く、納期どおりに提供する、という製造業の基本であるQCDを徹底していることです。営業力に乏しい弊社のような小さな会社は技術力を武器にし、お客様からの信頼を得るしかありません。

そのためにまず、品質管理課という独立した部署を設置して、専任者が製品の品質管理及び検査を行っています。大量生産では全数検査というわけにはいかないため、統計的な考え方にもとづいた抜き取り検査をしっかりと行うことで、寸法のばらつきを小さくし、不良発生率を抑え、安定したものづくりを実現しています。また、様々な検査機器を取り揃え、社内で全検査ができるようにしています。さらに、社員の品質意識を高めるために、管理部門でも製造部門でも関係なく、全社員にQC検定4級取得を義務付けています。

一人一台顕微鏡を持ち検査を実施

一人一台顕微鏡を持ち検査を実施

 

そして、弊社では毎年最新の自動旋盤を導入しています。新しい仕事を受注すると、新しい機械に合わせた製品設計がされていることがほとんどです。古い機械で生産しても採算が取れませんが、新しい機械で生産すれば利益を出すことができます。機械を導入すれば、その機械に合った仕事が入ってくるというのも実際にあります。

常に最新の自動旋盤を導入

常に最新の自動旋盤を導入

 

最も重要なのは、新製品の立ち上げ時の打合せです。私が技術や現場を理解しているからこそできるのですが、徹底的に打合せをして、高精度の部品を生産するために必要な提案をさせていただいています。

 

高い商品力でお客様の信頼を得る

―大量生産なので、生産性が非常に重要ですね。

 

国内外の競合他社との闘いになりますから、生産性を高めていかないと勝負になりません。そこで弊社では、51台の自動旋盤を7名で稼動させています。7名で51台というと台数が多いように聞こえますが、自動旋盤は段取りさえきちんとできればあとは自動で動くので、刃物の選定や替えるタイミングなど長年蓄積したノウハウを活かし、1台あたりの人件費を抑えています。

 

―どのような人材育成をされていますか。

 

基本的にOJTです。幣社は若手社員が多く、20代や30代の社員が活躍しています。また日本人だけでなくベトナムからの留学生や研修生も受け入れています。新人には先輩社員をマンツーマンでつけて指導をします。そして実際にやってみて、機械を壊して失敗しながら覚えていきます。ただし、今の精度を出すには段取りがとても重要で、4~5年のうちに段取りまで出来るよう、社員にはもう一段階ステップアップしてもらいたいと思います。

ベトナム人留学生も活躍している

ベトナム人留学生も活躍している

 

―お客様からの評価も高いと聞いています。

 

我々が扱うのは量産部品ですから、最初に試作を5~10個ほど作り、それをお客様に評価していただくことからスタートします。お客様は何度か試作を重ねながら製品の精度を上げることを想定していたようですが、最初の試作品を納めたら一度で承認されるケースが度々あります。最近ではそれがきっかけで、ここ十数年新規の取引口座を開設していなかった大手企業から口座開設を認められることになりました。弊社はいただいた図面どおりに作るのが仕事ですから、図面どおりのものを作る。それが意外に評価されるようです。

 

4~5年後の事業承継を見据え事業基盤を強化

―今後の展望を教えてください。

 

積極的に開拓していきたいのは医療分野です。東京都中小企業振興公社のニューマーケット開拓支援事業を活用し、医療機器メーカーを開拓しているところです。歯科、特にインプラント関係は我々の技術が活かせると考えています。

設備投資には東京都中小企業振興公社の助成金を活用しており、4年連続で設備投資助成金の採択を受けています。助成金がなければ、ここまで積極投資はできなかったので大変感謝しています。

代表取締役 山田 浩司氏

代表取締役 山田 浩司氏

また、3年前から後継者として息子が入社し、現在は現場で製造を担当しています。新規で受注した難しい案件を息子に担当させ、鍛えているところです。後継者が出来たので、今後も設備投資は継続して事業を拡大していく方針です。今年は、最新の自動旋盤に加えて、ロボット導入も検討していきたいです。さらに、2年半前に移転してきた現在の工場もすでに手狭になってきたので、拡張等も検討していきたいと思います。現在4年連続で過去最高売上高を更新しています。今のように業績好調な状態で息子に会社を引き渡したいですね。

企業基本情報

会社名 三鎮工業株式会社(H30/6/5up)
所在地 〒205-0023 東京都羽村市神明台4-10-10
設立 昭和42年
資本金 2,035万円
従業員数 17名
主要取引先 自動車部品メーカー、空調機器部品メーカー、医療機器部品メーカー 等
WEBサイト http://www.sanshin-i.com/