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製造業と商社機能を併せ持ち、あらゆる顧客要望に柔軟に対応

「変化にとんだアイディア ユニークな発想」を経営理念に据え、お客様の要望を柔軟な発想で具現化していく株式会社アジャスト。メーカーと商社という二つの視点を持つ特異性と、200社にも及ぶ協力会社ネットワークがそれを可能としている。

株式会社アジャスト(R2/4/10up)

顧客満足を追求することで獲得してきた“実現力”

もともとねじ商社であったことから、一般の製造業にはない営業力があり、お客様の要望を一番に考えてきた。その要望を実現するために、“やれることはすべてやる”の精神で、独自の体制作りを進めてきた結果、唯一無二ともいえる“実現力”を獲得した。

お客様と製造会社をアジャストする存在

―まずは御社の会社概要をお聞かせください。

 

弊社には、現在、三つの事業の柱があります。ひとつは産業機械に使用される金属部品の切削加工です。これは社内の設備と技術者によって対応しています。そしてもうひとつ、弊社の設備では対応できない材質や工法について、協力会社に加工製造を依頼し、私たちが検査をして、品質を担保したうえで出荷する事業があります。さらに自社製品として冷凍トラック庫内を仕切る間仕切りの開発、製造販売を行っています。

いわば商社とメーカーという二つの顔を持つユニークな企業といえますが、そのルーツは、私と先代の社長の前職がねじ商社の営業マンだったことに起因しています。創業時には、製造部門を持たない小さな部品商社からスタートし、数年後、後継者がいなかった工場を引き取り、新体制を整えました。私たちはお客様のニーズを聞き出し、それを実現するために社内の製造部門と協力会社を使い分けていますが、お客様と製造会社の間に我々がいて、お客様と製造会社をアジャスト(調整)する役割と自覚。いわば根本的な発想が商社的といえます。

また、時代の変化に対応しながら様々な要望に応えられるようなものづくりに対する知見、および柔軟な販売を可能にするネットワークを拡充してきました。その結果、今では小さな部品から、限りなく完成品に近いユニットまで、お客様の要望次第で“アジャスト”できる企業に成長しました。

自社設備による金属・樹脂などの切削部品加工

「ここに任せればなんとかなる」と思ってもらえる企業

―ご自覚されている御社の強みを教えてください。

 

弊社の強みを一言で表現するなら、それは“実現力”という言葉で表されると思っています。商品に特徴があるわけでもなく、技術力が突出しているわけでもありません。ましてや価格で勝負しようとも考えておりませんが、「ここに任せればなんとかなる」と思っていただける企業であることが重要だと思っています。お客様が困っていることを解決したり、思い描いているものを形にしたり、あるいは単品だけでなく、多くの種類の部品を取り揃え、きちんと検査をして、こちらでまとめて出荷するなど、あらゆる要望に応えるための“実現力”を高めてきました。

また、お急ぎのお客様や社内に設計部門を持たないお客様に対しては、現物やイラストを元に3次元図を弊社で描いてお見せして、イメージと合致すれば製作用の図面に起こして、ものづくりを進めていくことも可能です。極端な言い方をすれば、お客様から「こういうもの作ってほしい」と要望があれば、小さなものから大きなものまで、どんなものでも対応可能です。もちろん、弊社の中だけではできませんが、200社以上からなる協力会社のネットワークがそれを可能としています。

商社機能と製造機能を併せ持っているため、例えば、オーダーメイドの製品に既存製品を組み込み、セッティングまで行うことができます。そこは単なる加工工場との明確な違いであり、この対応力を評価いただくお客様も多くいらっしゃいます。

独立した検査部門を設け、画像処理機による品質確認を実施

ものづくりのノウハウと商社の発想から生まれた自社製品

―自社製品にも注力されているようですね。

 

冷凍運搬車両用の間仕切りを自社のオリジナル商品として製造販売しています。トラックコンテナの中に壁を作り、冷気の間仕切りを設けるというもので、庫内で移動もできるため、運搬物の量に合わせてフレキシブルに使用できます。今から10年前、現在もこの商品を販売してくださっている商社から、「もっと安く軽いものができないだろうか」というヒントをいただいて開発を開始。私自身が製品を企画し、図面を引くところから始めた製品です。

弊社の間仕切りには、他と比較して軽くて扱いやすいという特徴があります。その点については業界トップクラスであると自負しています。間仕切りとしては後発商品だったため、他社とは違った特徴を打ち出そうと考えたときに、車両メーカーが作っているような頑丈で硬いものではないものを作ろうと考えました。当時、運送業界においても女性ドライバーが増えてきていた時代で、重たい間仕切りでは扱いづらいという声がありました。弊社の製品は、20kg弱と女性でもたやすく持ちあげることができる重量となっており、使い勝手がよいとの声をいただいております。この間仕切りは、いわば弊社が併せ持っているものづくりのノウハウと、商社としての発想がバランスよくミックスされたことで誕生した製品といえるでしょう。

自社のオリジナル商品である冷凍運搬車両用間仕切りの製造ライン

業界で名の知れた会社にしていきたい

―今後のビジョンをお聞かせください。

 

冷凍車の間仕切りのように、お客様の声を元に私たちが設計をし、形にしてきた製品がいくつかあります。このように従来の部品加工と平行して、製品開発もできる体制づくりを進めていきます。そのためには企画や設計ができる人材を増やすことが必要ですし、そのうえで社内設備と協力会社のネットワークを活用しながら、弊社ならではのものづくりを行っていきたいですね。

また、世の中の多くの企業、特に製造現場は人手不足という課題に悩まされています。発注管理や受け入れ検査を行う体制が整っていない中堅企業も多くあると聞いています。そういった製造現場をサポートするために、弊社で部品を取りそろえ、検品して一括納品を行うなど、人手不足解消という付加価値を提案してまいります。さらに忙しくて設計まで手が回らないと言うお客様も多いので、そういった上流工程のお手伝いをしながら信頼を勝ち取っていきたいですね。自分たちが供給している部品がどのように使われているかを理解したうえで、作り手ならではのアイディアや改善提案を実施していきます。

こういった様々な製造現場のニーズをいち早くキャッチしながら、お客様のご要望に応え続け、この業界で名の知れた会社にしていきたいと思っています。

代表取締役社長 保谷 博氏

取材:令和2年2月25日

企業基本情報

会社名 株式会社アジャスト(R2/4/10up)
所在地 〒203-0044 東京都東久留米市柳窪5-4-12
設立 1998年
資本金 500万円
従業員数 17名
主要取引先 輸送機器、医療系装置、食品系装置メーカー等
WEBサイト https://www.adjnet.co.jp/