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見えない磁界を独自技術でコントロール。最先端のものづくりを支える磁気シールドのトップメーカー

パーマロイを用いた製品の「加工」「熱処理」「性能設計」に一気通貫で対応できる国内唯一のメーカー、株式会社オータマ。国内の業界シェア90%を有する磁気シールドの専門家として、各研究機関と連携して研究開発にも取り組み、磁気応用科学分野の発展をサポートするとともに、未来に向けた技術向上に挑戦している。

株式会社オータマ(R3/9/17 up)

国内ニッチトップとして磁気シールドニーズに自社内で一貫対応

“鉄ニッケル軟質磁性材料”である特殊合金(パーマロイ)で、あらゆる精密機器を磁気障害から守る磁気シールド部品の製造で、国内およびアジア全域でトップシェアを誇る。また、磁気シールドルームの設計・施工で蓄積してきた経験とノウハウを活用し、磁気シールドの新たな可能性を追求し続けている。

現代の科学技術を基礎から支える磁界コントロール

―御社の事業内容を教えてください。

 

弊社は、パーマロイという材料を用いて磁気シールド部品やセンサーコア、ヨークなどを製造しております。弊社の製品は様々な分野で必要とされており、半導体製造装置や検査装置、医療関係や航空宇宙、加速器などの分野で不可欠なものになっています。また、研究など学術の世界でも使われておりますが、そのほとんどは個別受注品であり、少量多品種生産となります。高い技術を必要とする試作品のような一点物は専門職が担当し、生産効率を突き詰める量産品に関しては作業分担をするなど、製品個々の特性に合わせた柔軟な生産体制をとり、お客様のニーズに対応しています。

半導体製造工場や医療関係で使われている磁気シールドルームの製造にも取り組んでおります。この事業は、お客様から用途や仕様をいただき、性能設計から部品製造・熱処理・製品設置・性能検証までをトータルでサポートしております。

ISO9001を活用して品質向上に取り組み、ユーザーのニーズに応える

磁界コントロールのスペシャリストとして磨いてきた技術

-製品の特徴や他社との違いはなんですか?

 

製品の特徴は何と言っても、透磁率が高いパーマロイという材質で作られていることです。この材料はJIS規格にも載っている“鉄ニッケル軟質磁性材料”で、センサー部品や磁気遮蔽部品として幅広い用途で使われています。材料自体でもある程度の磁気特性を持っており、磁気を空気中よりも良く通す特性があります。シールドの原理としては、磁気を反射したり、吸収するのではなく材料がバイパスのような役割になり磁気を他の方向に流していくイメージです。

その特性を活かして磁気障害を受けている機器にシールド部品として取り付けることで、対象の機器に及ぶ磁気障害を軽減することができます。この目には見えない磁気に対して、磁気そのものの特性や材料の特性、加工方法など様々な条件を総合的に捉え、これまで積んできた多くの経験と実績やシミュレーション技術を駆使して効果を得る製品設計と製造を行なっております。製品の形状や加工方法を決めて磁気シールドの効果を得る最大限に得られるようにする技術こそが弊社の得意なところで、特に磁性焼鈍という特殊な熱処理工程はパーマロイの加工では欠かせない専門技術であり、創業以来技術を磨いてまいりました。現在は、国内トップの磁気シールドの専門家として、高エネルギー加速器研究機構や理化学研究所・JAXAなどの研究機関の方々と共に、様々な研究開発テーマにも取り組んでおります。

材質に合わせた磁性焼鈍技術で材料の特性を最大限に高めることが可能

3つの技術でパーマロイ加工をトータルサポート

-御社の強みを教えてください。

 

パーマロイと言う材料で作る製品は、その材料で作れば良いと言うものではなく、用途に合わせた加工をする「加工技術」と、想定した性能を出すための「熱処理技術」、更にそれらを事前に検討したり結果を検証する「性能設計技術」の3つの力を集結することが必要となります。そのすべてを一社で対応できるのが弊社オータマです。

板金加工をする会社は多くあります。しかし、熱処理工程を考慮した加工を請け負っている会社は少なく、また、熱処理を請け負っている会社も多くありますが、最終製品に必要な磁気特性を考慮した熱処理を専門的に行なっているところはありません。品質面・コスト面において対応が難しいからです。このようなパーマロイの加工製品を一社でトータルサポートすることが、品質面・コスト面・納期面で優位な生産体制であり、弊社の最大の強みです。

磁気応用科学分野の発展をサポートするパーマロイ加工製品

未来への貢献に向けた技術向上と新分野へのチャレンジ

-今後の展望を教えてください。

 

5G・ビッグデータ・AI・自動運転などデジタル社会を支える半導体の需要は高まり続けており、アメリカ・中国・台湾・韓国など世界各国で大規模な産業政策が展開されています。日本においても経済産業省から、先端半導体産業の国内立地政策が出されるなど市場のニーズは更に高くなると考えています。現在の半導体製造において、パーマロイを用いた磁気対策は欠かせないものとなっており、半導体の高集積化によりその要求はさらに高くなっています。弊社としましても、市場のニーズにお応えできるように生産体制を強化し、既存の技術に満足することなく未来に向けた技術向上に努めてまいります。より多くのお客様にご満足いただけるパーマロイ製品を提供し、半導体市場を通じて社会に貢献していきたいと考えております。

また、グループ会社のe・オータマと共同で「e-MotorChamber」と銘打って、世界最高クラスの性能となるEVモータ試験システムをリリースしました。ロングシャフト1本で2万回転以上を実現した試験システムで、EVモータのEMC試験が幅広い仕様で対応できるようになりました。重要性が高まるEVモータ開発の分野でも社会貢献に努めてまいりたいと考えております。

製造部 ディヴィジョンリーダー 髙橋徹也氏

企業基本情報

会社名 株式会社オータマ(R3/9/17 up)
所在地 〒206-0811 東京都稲城市押立1744
設立 昭和39年
資本金 1,000万円
従業員数 85名
主要取引先 半導体・医用機器・理科学機器・分析機器の大手メーカー・ゼネコン各社、大学・研究機関
WEBサイト https://www.ohtama.co.jp/