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当HPは2022年5月下旬にリニューアルを予定しております。
「ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業」もリニューアル後のHPでご案内予定です。

熱機構に合わせた自由なものづくり

アルミニウム鋳物を製造・販売する栄鋳造所。 ダイバーシティインクルージョンの方針を掲げ、外国人高度人材を積極的に採用・登用すると共に、高い鋳造技術力を武器に熱交換機事業で価値を創造し、グローバルな拡販を目指している。 また栄鋳造所代表の鈴木氏は日本の中小企業が国際化に向けた機会を提供するジョイントベンチャー企業「発ジャパン」を設立。自らの経験と人脈を活かし、米国アイダホでのビジネスツアー、フィリピンでのビジネスキャンプ、海外大学学生と企業を繋ぐインターンシップなどを通じ、日本の企業が国際化に向けた事業を行い中小零細企業の生き残り戦略の1つの切り口となるサービスを提供している。

株式会社栄鋳造所(R4/3/29)

多孔質アルミを使った鋳物のグローバルな拡販を目指して

株式会社栄鋳造所は東京都八王子市に本社・工場を構え、アルミニウム専門の鋳造業を営んでいる。

鋳造技術に強みを持ち、産業鋳物製品だけでなく、熱交換機事業として水冷ヒートシンクや多孔質アルミニウムの販売を手掛けている会社である。

※アルミニウムを溶かして鋳物を作る作業

―御社の事業内容を教えてください。

 

アルミニウム専門の鋳造メーカーとして自動車ウレタンシート発泡金型の工業製品や美術品の文化財の一般鋳物など様々なアルミ製品をお客様に提供しています。

近年では、アルミ成型品にステンレスや銅パイプを鋳込んだ、水冷ヒートシンクを半導体の前工程やテスター装置、大型産業機器メーカー様に納めさせていただいております。

※アルミプレートとパイプの密着性が高い水冷ヒートシンク

-御社の強みや他社との違いはなんですか?

 

水冷ヒートシンクは2008年から開発に着手し、同業種でも高い技術水準にあるのではないかと自負しております。弊社で製造している水冷ヒートシンクは、アルミプレートとパイプの密着性が高く、薄く製造が出来るという特徴を持っています。これは、熱の伝導率を上げるために非常に重要な技術ですが、弊社はその技術を10年以上追求し、実現していることで、熱抵抗値を抑えた水冷ヒートシンクになっています。現在では、ウェハ―装置や露光装置、メモリーテスタなどの冷却部品として使用されております。

また、ロウ付けやカシメではなく、パイプを鋳包む製法を採用しており、水溶液を直接プレートに流さない為、腐食がしづらく、製造工程のばらつきにおけるリークが起きにくいヒートシンクという言い方が出来ます。産業機器においては、水漏れリークは致命的になることから、他社様から弊社への製造委託をする理由の一つともなっています。

さらに、鋳造工法では100mm~500mm程度の一般的なサイズはもちろんのこと、1.5メートルを超える大型の水冷ヒートシンクも同じ要領で成形することが出来るというのも、大きな強みになるのではないか?と考えております。

※多孔質アルミニウムの開発(サンプル)

昨年アルミニウムの新素材として、多孔質アルミニウムを開発しました。これは、アルミニウムに無数の穴をランダムに施すことで、アルミの密度を大きく下げた、軽量素材となります。

この素材は、高い表面積を有しておりアルミそのものの高熱伝導率が掛け合わさり、大きな熱移動量を得ることが出来るのではないか?と考え、現在基礎研究を行っています。また、他方では衝撃吸収材や断熱材と幅広く用途を見込むことが出来ると考えています。2022年度中にはホームページにも掲載し、皆様に広く情報を展開していく予定です。

※溶かしたアルミの鋳物を取り出す作業

-今後の展望を教えてください。

 

今後は、パーツサプライヤーとは別に、先ほどご紹介した水冷ヒートシンクや多孔質アルミニウムを中心にした熱交換機事業を展開し始めていきたいと考えています。

1つのモデルケースとして昨年より、八王子の教育機関やアメリカの大学とも、フレッシュな学生と多孔質アルミニウムのコンセプト立ち上げと基礎研究を試験的に挑戦していきました。本年も大学や研究機関・企業様との協業によって、更なる基礎研究と用途開発を進めていきたいと思います。

弊社は小さな町工場でありますので、人・モノ・金・情報と様々な点で制限がありますが、技術とアイディアをもって協力と連携により補完関係を構築しながら事業を促進し、弊社の技術が1人でも多くの方々の役にたてるよう、技術と発想に磨きをかけていきます。

代表取締役社長 鈴木隆史

企業基本情報

会社名 株式会社栄鋳造所(R4/3/29)
所在地 〒192-0154 東京都八王子市下恩方町350番地
設立 1952
資本金 1,000万円
従業員数 30名
主要取引先
WEBサイト http://www.sakae-v.com/