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微細・超高精度なガラス加工

光学部品をはじめ、光やレーザーを用いた各種機器等に利用される超精密ガラス加工品。高い精度と高度な技術が要求されるこの分野において、旭栄研磨加工は数々の難加工に挑戦。幾度となく、不可能を可能にしてきた。

旭栄研磨加工(株)

ミクロン単位の精度を実現するガラス研削・研磨技術

眼鏡レンズの研磨加工業務を経て、1980年より特殊ガラスの研削・研磨加工の分野に進出。「時代に先んずる」をモットーに、孔あけ、くりぬき、研削、研磨などの超微細加工技術を追求し、電子機器や光通信機器等の部品製造において、数々の難加工に成功してきた実績を持つ。工法や工具の開発実績も豊富で、取得した特許や実用新案は20件を超える。

 作業風景

作業風景

 

 

独自技術・工具の開発により直径0.126ミリ(126ミクロン)の孔あけにも成功

ガラス素材は、その脆性ゆえに高い加工技術を要することは衆知の通り。旭栄研磨加工は、そんなガラス加工の分野でミクロン単位の超精密加工を手掛けている。

孔開け加工では、板厚5ミリのガラスに直径1.2ミリの孔を、1.4ミリピッチ土手0.2ミリ間隔で600個以上もあけるほどの技術を有する。孔のサイズに関しては、かつて直径0.126ミリ(126ミクロン)という孔あけに成功した実績も持つ。また、孔あけ以外にも「くりぬき」、「研削」、「研磨」などでも超精密な加工が可能だ。

ガラスの加工は、ダイヤモンド・ドリルをNC工作機にセットして加工を行うが、ドリルを素材に当てる強さや回転速度、角度などのバランス調整が加工の成否を分ける。旭栄研磨加工では、長年の経験と匠の技を基に独自のロジックと加工ノウハウを構築。さらにその内容をデータ化し、加工用ソフトウェアへと集約することで、より高い精度と品質安定性を実現している。また、らせんを描きながら孔をあける特殊工法とそれに用いる専用ドリル「ダイアモンド・コアドリル」の設計で特許を取得するなど、技術・工具の開発実績も豊富。ちなみにこの特許技術は、K10などの超硬合金の加工へも応用されている。

代表取締役	平林駿彦さま

さらなる精度の追求と異素材への挑戦

超微細ガラス加工の世界は、ガラスの脆弱性との戦いであるとともに、公差がミクロン以下という厳密な精度との戦いでもある。旭栄研磨加工では、0.01ミクロンの精度に対応したNC工作機を導入。ほぼ物理的限界に近い精度にまで技術を深化させている。

新技術の開発という面では、ガラスを研削する際に必ず発生する研削面の“曇り”を抑制する工法を現在開発中。すでに半光沢の状態までは実現に成功しており、最終目標は、凹型の底面を透明な状態にすることだという。これに成功すれば、世界初の快挙である。また、ガラスで培った技術を活用させることで、樹脂の加工や、ガラスと金属を接着した素材などの加工にも挑戦している。樹脂はガラスや金属に比べて柔軟で、熱膨張なども大きいため、高精度の加工は非常に困難。ガラスと異素材の組み合わせは、硬度の差を考慮しながらバランスよく研削するという課題が待っている。旭栄研磨加工では、いずれの素材についても一定レベルまでの技術開発に成功。すでに納品レベルに達しているものもあり、不可能が可能になる日は着実に近づいている。

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「匠の技とロジックで、オンリーワンを追求」

代表取締役 平林駿彦さま

代表取締役会長 平林駿彦さま

開発志向のものづくりについて

「損得勘定抜きで技術の限界に挑んだ結果が、業界でもトップクラスの技術力につながったと思っています。また当社の場合、技術を体系的・論理的に構築し、それをデータ化してきたことも大きなプラスでした。データを基に量産体制を構築できる上、蓄積したロジックは新しい技術開発の礎として活用できますから。今後は、そういった蓄積を技術継承という面でも活用したいと考えています。」

 

今後の展望について

「『100点ではなく80点の品質でいいから、安価な製品を』という流れの中で日本の製造業が生き残るには、100点や120点の高付加価値製品を作り、価格競争以外のところで勝負するかしないと考えています。そのためには、新技術の開発が必須です。しかし、技術開発のスピードより、それをコピーするスピードの方が速いというのも現実。ガラス加工の分野でも、高精度な検査機器で加工品を研究し、工法までも真似されるというケースがしばしばあります。非常に厳しい現実ですが、それでもやはり、「最高の技術」「オンリーワンの技術」を追い求めることが、ものづくりで生きてくための唯一の道だと考えています。」

 

取材:2014年1月

改訂:2016年4月

企業基本情報

会社名 旭栄研磨加工(株)
所在地 〒203-0042 東京都 東久留米市 八幡町3-6-22
設立 昭和43年
資本金 1,885万円
従業員数 15名
主要取引先
WEBサイト http://www.kyokuei-kenma.co.jp/aboutus.html