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地産地消のエコ化粧品でみんなの笑顔をつくる

フラワー(Flower)、フルーツ(Fruit)、ベジタブル(Vegetable)、シーウッド(Seawood)またはストーン(Stone)、トゥリー(Tree)といった自然素材から成分を抽出するローザ特殊化粧料独自の手法を、それぞれの頭文字をとって「FFVST」技術と称する。この技術を活用して、東京・多摩地域の自然素材から原料を自社で抽出し、化粧品に配合する「エコ化粧品」の製造を行う。

株式会社ローザ特殊化粧料(H29/3/16up)

“ローザ式ローカルコミュニティ”で目指す地元に根差した化粧品づくり

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中小ならではの“小回りの良さ”で、さまざまな企業・大学と連携する“ローザ式ローカルコミュニティ”を形成し、東京・檜原村のヒノキを使った「LUMBER JACK」シリーズ、男性向けロールオンタイプ目元美容液の「男眼(DANGAN)」など、新しい製品を生み出している。

自然素材を活かした化粧品づくり

―御社の事業内容を教えていただけますか。

 

医薬部外品も含む化粧品の製造を行っています。「エコ化粧品」といって、多摩地域の自然素材を活かした化粧品づくりが強みです。

フラワー(Flower)、フルーツ(Fruit)、ベジタブル(Vegetable)、シーウッド(Seawood)またはストーン(Stone)、トゥリー(Tree)といった自然素材の原料から厚生労働省の化粧品原料基準に沿って自社で成分を抽出、化粧品に配合しています。この技術をそれぞれの素材の頭文字を取って、「FFVST技術」と呼んでいます。

たとえば、東京・調布市にある深大寺はお蕎麦が有名な地域なのでそば殻の石鹸、羽村市はチューリップ祭りが有名なのでチューリップのつぼみから抽出したエキスを配合した石鹸、それから西東京市の「東大農場ひまわり畑」にある台風で倒れてしまったひまわりの種を使った石鹸などの実績があります。

いろいろな素材を使って化粧品を作っているうちに、昭島市が中心となって進めている「あきしまの水」プロジェクトにも入れていただきました。昭島は水質がとても良く、市販のミネラルウォーターよりも豊富にミネラルを含んでいると言われています。弊社の近くにも、東京湧水57選の諏訪神社があります。化粧品の原点は「水」であると言われていて、含有量の多い成分から順に記載される化粧品の全成分表示にも、たいてい一番最初に「水」と記載されています。このことからもおわかりのとおり、化粧品にとっての「水」は非常に重要な要素なのです。

昭島の水を使った化粧品

昭島の水を使った化粧品

 

―化粧品づくりには適した立地なんですね。

 

そのとおりです。全成分表示には「水」としか記載されないので消費者には違いがわかりにくいのですが、精製したとしても元々の水質が影響します。

また、化粧品製造に特化したことではありませんが、経営支援機関が近隣にあることでさまざまな支援を受けることができており、とてもありがたいです。平成24(2012)年ごろから、会社を代表して積極的に外に出るようになったのですが、いろいろな企業様とのおつきあいや支援機関からのアドバイスを受けることで、次第にものづくりの楽しさに目覚めていきました。

 

 

―創業以来、スキンクレームが1件もないとうかがいました。

 

はい、これまで1件もありません。自社製品に入れる成分は、必ず自分で試すようにしています。他社製品も研究していて、実際に使ってみて合わない成分は、自社製品には入れません。スキンクレームが1件もないことも弊社の強みです。

化粧品の製造工程

化粧品の製造工程

 

きれいに整理された原料

きれいに整理された原料

“ローザ式ローカルコミュニティ”を実践

―自社製品に力を入れ始めたきっかけを教えてください。

 

もともとご注文いただいた化粧品を製造するOEMが中心だったのですが、バブルが弾け、リーマンショックが起こり、受注が伸び悩むようになってきました。以前から自社製品の開発はしていましたが、本格的に始めたのは私が営業を始めた平成24(2012)年からです。

女性用化粧品「LUMBER JACK aileシリーズ」開発のきっかけとなった法政大学との連携は金融機関主催のビジネスマッチングから始まりました。その会場で法政大学 社会学部の地域交流センターとご一緒させていただいたのがご縁となり、コラボレーションがスタートすることになったのです。諸上先生はマーケティングをご専門にされている先生で、学生さんたちと化粧品の市場調査、企画、開発、販売までご一緒しています。そこから檜原村のヒノキを使った「LUMBER JACK」シリーズが生まれました。このシリーズは非常にご好評いただいておりまして、法政大学の田中優子総長にも使っていただいています。法政大学のサテライトでも販売していますので、機会がありましたらぜひご覧ください。

法政大とコラボしているランバージャックシリーズ

法政大とコラボしているランバージャックシリーズ

 

最近は、工学院大学からインターン生も受け入れていて、そのご縁で工学院大学主催の「わくわくサイエンス祭」にも出展させていただきました。夏休み期間に小学生向けに行うイベントなんですが、インターン生と一緒に石鹸づくりのワークショップを開催したところ、1,000人を超える方に参加していただきました。工学院大学のインターン生には弊社を気に入ってもらえたようで、今でもアルバイトに来ていただいています。

 

―大学以外との連携はいかがですか。

 

1社では無理でも、「多摩を盛り上げたい」という想いを同じくする中小企業同士で協力し合えば実現できる、という“ローザ式ローカルコミュニティ”を実践し、大学だけではなく地元の中小企業とも積極的にコラボレーションに取り組んでいます。中小だからこそ小回りが利いて、いろいろな大学や企業とコラボレーションができるんです。

働く男性を応援する目元美容液「男眼(DANGAN)」

―「事業化チャレンジ道場」に参加されたきっかけは。

 

作りたい化粧品はたくさんあるものの、これまでOEM製造が中心だったので、自分自身で新しい商品を発想していくことの難しさを痛感していました。ちょうどそんな折に知り合いの企業から東京都中小企業振興公社の「事業化チャレンジ道場」を紹介していただいたこともあり、平成26年度から参加しました。初年度は毎月講義を受けながら課題に取組み、次回講義冒頭で発表する、というサイクルの繰り返しですが、先生の使う言葉の意味がわからないなどとても苦労しました(笑)。

 

―新製品「男眼(DANGAN)」について教えてください。

 

最初は女性向けの化粧品を検討していたのですが、競合の少ない男性向けの機能的な商品を考えられないかというご意見もあり、男眼(DANGAN)の企画に至りました。

毎日頑張って働く男性向けに発売した、爽やかなミントやメントールを配合したロールオンタイプの美容液(化粧品)です。疲れている眼元のリフレッシュに、仕事中の眠気覚ましに、また眼元だけではなく首筋の疲れや花粉症等の辛いお肌のムズムズ、など幅広い用途に使え、働く男性を応援する製品です。この製品にも弊社で抽出したミントエキスを配合しているんですよ。

この後も「塗るエナジーチャージ」をコンセプトにした男性用化粧品第二弾を企画しています。ジェル状になっていて塗った直後はひんやり感を楽しめ、徐々にじんわり温まる不思議な使用感となっています。

新製品「男眼(DANGAN)」

新製品「男眼(DANGAN)」

 

女性にやさしい会社を目指して

―今後の展望を教えてください。

専務取締役 角屋 由華氏

専務取締役 角屋 由華氏

いま力を入れているのは、女性の活躍推進です。化粧品のエンドユーザーのほとんどは女性ですし、女性のイメージが強い。だから、弊社も率先して女性が働きやすい会社になろうと取り組んでいます。地元の女性たちに働く場を提供すれば、通勤時間も短く、家事や育児の隙間時間で働くことができるようになります。あるいは、夫の転勤で遠方に行かれる方もいらっしゃるので、在宅勤務にも対応できるようにします。「パートでもフルタイムでも勤務時間に差があるだけ」と考えて、働き方の種類を増やし、皆が働きやすい環境のなか、責任を持ってやりがいのある仕事をしてもらえるように努めています。女性が生き生きと活躍している会社には女性の笑顔もあふれるでしょうし、その笑顔を見て男性社員もがんばってくれる筈です。

また、これまでは化粧品の製造に特化してきましたが、これからは「使用方法がわからない」というエンドユーザーの声にも応えていきたいと思っています。具体的には、地元のベビーマッサージの資格者や助産師なども巻き込んで、普段の生活における化粧品の使用方法や施術までトータルで関わっていけるような、地元に根差した活動をしていきたいと思っています。

 

取材:平成28年11月7日

企業基本情報

会社名 株式会社ローザ特殊化粧料(H29/3/16up)
所在地 〒196-0015 東京都昭島市昭和町3-10-14
設立 昭和57年7月
資本金 2,400万円
従業員数 8名
主要取引先 日本ケミファ㈱、プリンセスコレクション㈱、㈱プラティ
WEBサイト http://rosa-sp-cosme.jimdo.com/