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熱設計と装置設計で名だたる大企業の開発を支える

「ものづくりで世の中に貢献する」という想いのもと、熱設計・装置開発の技術力、素早く的確な提案力を武器に、世界最先端のエレクトロニクス企業の開発を支える。従来装置に比べてコンパクトで高精度、かつお客様の要望に合わせたカスタマイズができる。

キーナスデザイン株式会社(H29/4/21up)

技術力を高め、ものづくりで世の中に貢献する

平成28年5月に新社屋に移転し、これまでよりさらに大きな装置を扱える環境を整えた。若手技術者の育成に力を入れ、社員の技術力向上にも余念がない。「器のあるところに仕事が来る」という想いのもと、よりスピーディに、より的確に、ものづくりでお客様の悩みを解決できる体制の強化を進めている。

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熱設計・装置開発のプロフェッショナル

―御社の事業内容を教えていただけますか。

 

電子機器・電子部品向けに特化した「温調・冷却装置」の製造・販売をしております。温度試験の環境を作る装置である「温調・冷却装置」のお客様は大きく2つの分野があって、1つは車載用の電装を扱う企業、もう1つは電源系を制御するパワー半導体を扱う企業です。どちらも命にかかわるような重要な制御部分で使われ、かつ過酷な環境に耐えられなければいけません。例えば、車は極寒から灼熱の地域で使われますし、ボンネットの中にもコンピュータが入っているので、マイナス40度から150度まで試験をします。パワー半導体も、電車・エレベーター・エスカレーターなど人が乗る製品で使われるので、同様に温度試験を行います。これらの温度試験用の装置は既存にあるのですが、弊社ではもっと手軽でコンパクトで精度良く、スピードが速い装置を作っています。

 

―自社製品はどのような特徴がありますか。

 

お客様の声から、「無風恒温槽」、デスクトップ温調機「PELNUS」、「T3Ster用温調加圧冶具」を製品化しました。

従来の恒温槽は、槽内で風を循環させているため温度のムラが発生し、測定精度に影響を及ぼしていました。これを改善したのが弊社の「無風恒温槽」で、ペルチェ素子(直流電流により冷却・加熱・温度制御を自由に行える半導体素子のこと)を用いて天井・壁面・底面の全てを同じ温度に制御するため、高速に-55℃~250℃までの高精度な測定が可能です。

デスクトップ温調機「PELNUS」は、-55℃~150℃まで温度制御ができる卓上サイズの温調機です。こちらも同様にペルチェ素子を使用しているので、コンパクトで応答速度が速く、精度の高い環境を実現します。

デスクトップ温調機「PELNUS」

デスクトップ温調機「PELNUS」

「T3Ster用温調加圧冶具」は、メンター・グラフィックス社の過渡熱抵抗測定機T3Ster専用の測定冶具です。T3Ster、PELNUSと組み合わせて、熱抵抗値の測定を高精度に行うことができます。

「T3Ster用温調加圧冶具」

「T3Ster用温調加圧冶具」

他にも、「小型クーラー」や「トルクドライバ」を自社製品として販売しています。「小型クーラー」は、電子部品を冷却するのに使いますが、A4サイズ以下の卓上水冷クーラーで、従来品より小型で、かつ安価で目的を達成できます。「トルクドライバ」は、SMA規格のコネクタ専用のドライバです。従来の工具だと複数並んだコネクタの真ん中を絞めるのは難しかったのですが、弊社のトルクドライバを使えば真ん中のコネクタも絞められます。

お客様のやりたいことを実現する提案力

―ご採用いただいている企業は名だたる大企業ばかりですね。

 

株式会社デンソー様に、半導体の熱抵抗測定をするために、弊社のPELNUSとメンター・グラフィックス社の過渡熱抵抗測定機T3Sterとの連動カスタマイズを実装して納品し、高評価をいただいています。それがきっかけとなり、より多くの企業からお声掛けをいただくようになりました。今では、自動車・半導体・電機・精密機器などの業界の大手企業、大学、研究機関に多数の導入実績があります。

代表取締役 橘 純一氏

代表取締役 橘 純一氏

 

―大手企業からの引き合いが多い理由は何だと思われますか。

 

お客様のお話しをうかがったとき、的確な提案をその場でできる提案力が強みだと思います。私自身エンジニアだったので、お客様が困っていることを把握するだけでなく、お客様自身が気付いていない真のニーズを掴むことができます。だからこそ、他社とは異なる的確な提案ができるのだと思います。

他には、弊社は少数精鋭の組織だからこそ小回りが利き、お客様のご要望に素早く対応できます。一般的な恒温槽メーカーは決まったラインナップからお客様にお勧めするので、完全にマッチするわけではありません。我々は細かいニーズにも対応し、カスタマイズできるのが大きく評価されているのではないかと思います。

また、積極的に大手企業との接点を持つ機会を増やすために、新・展示会出展支援助成事業 を活用してネプコン等の専門展示会にも出展していますし、東京都中小企業振興公社主催の大手企業での出張展示商談会や、新技術創出交流会にも参加させていただいております。

最近では大手企業の採用実績も増え、知識・ノウハウを蓄積してきました。また、世界の最先端企業とお付き合いすることで、最新の技術動向も他社に先駆けて入手することができますし、加えて専門誌を読むなどの情報収集も継続しています。そのおかげで提案の幅も広がっています。

ものづくりで世の中に貢献

―若手技術者の育成にも力を入れていますね。

 

既存のものを改良するのは多くの人ができますが、何もないところから新しいものを生み出すことは限られた人にしかできません。幸いその能力が我々には与えられたので、それを日々研鑽して、「ものづくりで世の中に貢献していく」ことが我々の使命だと思っています。これを長く続けていくために、社員の教育に力を入れています。最近、社員からは厳しくなったと思われているかもしれません(笑)。しかし、会社のステージを上げるためには、社員の成長が不可欠であるため、毎週の会議後には私が講師になり、想いを伝える場を設けています。その甲斐もあって少しずつ成果も出てきました。

若手社員が活躍

若手社員が活躍

社員の人生の基盤になるような会社を目指す

―今後の展望を教えてください。

 

化学分析やバイオの関係でも温度制御に困っている方がいらっしゃると思うので、新たに開拓していきたいと思います。車載用の電装やパワー半導体の分野は、今後さらにニーズ・規模が増えていくことが予想されますので、継続して取り組んでいきます。

また、平成28年5月に「器のあるところに仕事が来る」という想いから新社屋に移転し、大きな装置の組立、加工ができる環境が整いました。あとは人材です。今後はインターン生を積極的に受け入れ、新卒採用を継続していきたいと考えています。受け入れ側の社員教育も行い、準備は万全です。おかげさまで最近受け入れたインターン生からはとても良い評価をいただいていて、技術だけでなく、会社の雰囲気が良いのは財産であると感じています。

将来的には売上を現在の10倍、50名規模を目指し、社員がやりがいを持って働ける、自己実現の基盤になるような会社を目指します。

明るく広々としたオフィス

明るく広々としたオフィス

 

取材:平成29年2月9日

企業基本情報

会社名 キーナスデザイン株式会社(H29/4/21up)
所在地 〒207-0021 東京都東大和市立野3-1344-12
設立 平成18年
資本金 600万円
従業員数 11名
主要取引先 半導体メーカー、電機メーカー、自動車部品メーカー等
WEBサイト http://keenus.jp