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匠の技と独自技術で世界を目指す

緻密な手作業と独自の視点で“オンリーワン”製品を提供

(株)ミラック光学

1963年の創業時から手掛けている工業用の測定工具顕微鏡は、50年にわたるロングセラー商品。

さらに2000年からは、測定工具顕微鏡の技術を応用・発展させた「アリ溝式ステージ」の製造・販売を開始し、現在では同社の主力商品に。その技術力と商品開発力への評価は非常に高く、経済産業省より 「2009年 明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選出されるなど、さまざまな賞を獲得している。

作業風景

作業風景

滑らかな動きと高い耐久性を誇る「アリ溝式ステージ」

ファクトリーオートメーション分野をはじめ、さまざまな“ものづくり”の現場において、位置決め用の各種センサーや治具を取り付ける「スライドユニット」は、各工程の基礎となる部品であり、その精度や耐久性は工作の品質や生産効率に大きく影響する。

ミラック光学が手掛ける「アリ溝式ステージ」は、町工場の作業治具から大規模な生産ラインまで、電子部品や半導体・医薬品をはじめさまざまな業界の生産現場やAOIなど  検査装置に採用され、高い信頼性を獲得している。

「アリ溝式ステージ」の特徴は、台形状のオスとメスのレールを組み合わせた構造。荷重に対してレール全体が“面”で支えるため、負荷が分散され、その結果、耐久性が向上する。また、部分的に大きな荷重が集中するような状態でも、ズレやガタつきが発生しにくくなる。精度においても、ミラック光学は手作業での製造にこだわり、優れた品質を実現している。例えば、アリ溝のオスとメスのクリアランス調整。工作精度としては公差の範囲内であったとしても、熟練の職人が必ず1個ずつ部品を手に取り、指先の感覚を頼りに“使用感”を確認。どんなに微細な違和感をも見逃さず、手作業による摺り合わせで組み立て・最終調整を行うことで、ガタつきやキシみのない滑らかな動きと高い精度が生み出される。

手間を惜しまず、道具としての基本性能を徹底的に高めた「アリ溝式ステージ」。他の製品との違いは、長く使うほどに実感できるという。

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現場のニーズに応える“開発力”と“オリジナリティ”

測定工具顕微鏡の技術から「アリ溝式ステージ」が生まれたように、一つの技術・製品を応用・発展させる“開発力”もミラック光学の大きな武器である。

一口に「アリ溝式ステージ」といってもサイズや駆動方式、各種機能の違いなど、ラインナップは多岐に及ぶ。製品開発に際して、特許権・意匠権を取得しているものも多い。

商品のアイデアが生まれるきっかけは、「お客様の一言」だという。展示会や日々の商談の中でニーズをキャッチし、製品化のアイデアを得る。その後、開発部門と製造部門が意見を戦わせながら、ミクロン単位での設計・仕様にこだわり、ニーズに合った“使い勝手”を実現していく。もちろん、高い耐久性や精度は言わずもがなである。

さらに、こうして生まれた製品をベースにして、あらたなニーズに応える新製品を開発していく…。このように常に現場のニーズに触れ、試行錯誤と改良・改善を積み重ねた結果こそが、ミラック光学の“オリジナリティ”。高付加価値製品で勝負するメーカーにとっては命綱である。

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新商品開発も含めた、市場のニーズへの対応力が問われる

代表取締役 村松 洋明さま

代表取締役 村松 洋明さま

これからの市場動向について

「価格面もそうですが、品質の面でも“そこそこ”の製品が求められるという傾向があり、今後は、そういったニーズにも対応する必要があると考えています。とはいえ、低価格・低品質・大量生産というところで勝負するのではなく、やはり当社だからこその付加価値を付けることで差別化と優位性を追求していきたい。品質や機能の面で、どこを簡略化し、どこを高付加価値化するか、その見極めが勝負どころだと思います。」

 

今後の展望をお聞かせください。

「これからは海外市場への進出を積極的に行いたい。多摩地区は高いポテンシャルをもった地域ですから、各社が連携して海外へ進出するなどのプロジェクトも模索していきたいと考えています。海外市場への進出にあたっては、その国・地域固有のニーズに対応することが重要になってくるでしょう。

また、現在、「アリ溝式ステージ」に続く新製品の開発も進行中です。これまでに培った技術と経験をベースに、ミラック光学ならではの“新製品”を発表する予定。新しい事業の柱として成長させるべく、戦略面でもじっくりとプランを練っています。

海外進出にしても、新製品の開発にしても、私どものような規模の企業ですと、すべてを自力で行うのは非常に困難。やはり、国や自治体のバックアップが不可欠です。助成金などの財政的支援や、模倣品に対する規制など、“ものづくり”を行う中小企業に対しての継続的な育成と保護を是非お願いしたいです。」

 

取材:2014年1月

改訂:2016年4月

企業基本情報

会社名 (株)ミラック光学
所在地 〒192-0362 東京都 八王子市 松木34-24
設立 昭和38年
資本金 1,000万円
従業員数 24名
主要取引先 大手メーカー(工場)、機械・装置メーカー、代理店商社、通販商社
WEBサイト http://www.miruc.co.jp