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高度な精密板金と効率的な量産体制

わずかな誤差さえ許されない医療機器の分野で、数ミクロン単位の精度に対応する精密板金技術を確立。さらにプレス加工と組み合わせることで、高品質・高効率な量産を実現。技術的な付加価値と効率化を両立させ、少量多品種の時代に挑む。

(株)桂精密

精密板金とプレスを融合させ高精度・高品質・高効率を追求

金型製造を含むプレス加工を手掛ける一方、医療用内視鏡の黎明期より精密板金の分野に進出。微小・複雑・特殊素材の加工を得意とし、試作から量産、組み立てまで一貫した対応が可能だ。また、異業種連携によるワンストップ受注にも意欲的に取り組んでいる。

作業風景

作業風景

ミクロン単位の精度公差に対応、高度な金型・治工具を用いた精密板金加工

桂精密が得意とする精密板金・精密部品加工の技術は、主に医療用内視鏡の先端部分に格納される微細な機構部品の制作において発揮されている。例えば、全長10ミリほどの止血クリップは、厚さ0.2ミリ以下の金属板を丁寧に曲げ加工を施し、完成に至る。また、厚さ0.1ミリ以下の箔を、レーザー加工機を用いて全長・全幅ともに数ミリ程度のサイズにカットし、さらにそこへ直径0.1ミリの穴あけ加工を施すというような繊細な作業にも対応する。こういった微細な加工だけでも至難であるが、さらに医療機器ならではの高度な品質基準も要求される。精度公差は数ミクロンという場合も少なくない。バリなどは絶対に許されない。

桂精密ではレーザー加工機に加え、ワイヤーカット放電機等も用いて精密加工を行っているが、いずれの場合でも形状やサイズ、素材ごとに機器の設定や操作法、治具の設置等に関して高度な技術と経験が必要とされる。この点において、桂精密は独自のノウハウを確立。国内で2番目に早く薄板・樹脂フィルム専用レーザー加工機を導入するなど、積極的な技術研究で経験値を蓄積し、この分野において大きなアドバンテージを築いている。

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金型を利用した量産技術で高品質・高効率を実現

精密加工の現場では、1工程ごとに高度な技術と細心の注意が要求されるが、それらの部品を量産するとなると、今度は効率という壁が追加される。内視鏡の部品は消耗品として使い捨てにされるものもあり、量産への対応は必須課題である。桂精密では、プレス加工用の金型を製造してきたノウハウを、微細部品の量産に活用。微細・複雑な部品でも、金型を用いて量産することで、1000個単位の加工でもスピーディに実現する。

さらに、金型を用いた加工は、品質の安定化という面でも貢献する。厚さ0.15ミリのパイプを、曲線が連続した複雑かつ立体的なフォルムに仕上げるといった難加工でさえも、金型を作って対応することで、100分の5ミリの精度での量産に成功。しかも、熟練工でなくとも容易に、そして効率的に加工できるので、コストの圧縮までも可能になる。

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「少量多品種への対応と、客観的データによる技術アピールを」

代表取締役 三田圭介さま

代表取締役 三田圭介さま

今後の展望について

「これまではメインクライアントへの依存度が高かったので、あらたな営業ルート開拓の必要性を感じています。国内では、機能的な付加価値で大量生産品に対抗しようというメーカーがターゲットになってくるでしょう。付加価値を生み出すには、当社が手掛ける精密な機構部品がきっと必要になってきますから。こういった需要を獲得していけば、まだまだ国内にもビジネスチャンスはあると思っています。」

 

海外進出について

「海外からのニーズに応える体制を築いていきたい。精密加工部品であれば、国際宅配サービスなどを活用することで、低コストで取引することが可能。国内と同じようなスピード感・コスト感でビジネスを展開できると思います。海外進出に関しては、言葉の壁以上に、客観的なデータでの技術・品質を伝えるということが大きな壁だと感じています。国内では“精密加工”の一言で訴求できますが、海外では、課題の抽出から解決法の提示までを、客観的なデータや実例を示しながら説明していかなければいけない。これを実現するためには高精度の分析器や測定装置が必要なのですが、中小企業が独自にそういう機器を揃えるのは費用の面でとても厳しい。公的な検査機関等のご協力のもと、精密な検査・分析を行う機会を設けていただけると大変ありがたい。」

 

取材:2014年1月

企業基本情報

会社名 (株)桂精密
所在地 〒192-0051 東京都 八王子市 元本郷町2-4-21
設立 昭和43年
資本金 1,000万円
従業員数 24名
主要取引先 大手メーカー(工場)、中堅メーカー、中小・零細メーカー
WEBサイト http://www.katsuraseimitsu.co.jp/