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分光技術で、太陽電池評価と食肉脂質測定。

「波長で調べる」をビジネスコンセプトに、卓越した技術で新しいビジネスチャンスを拓く。事前に使う側のニーズを引き出すビフォアーサービスを徹底。

(株)相馬光学

波長で調べる測定装置。

■太陽電池評価用分光感度測定装置

世界規模で高まる低炭素社会の実現へ向け、CO2ガスを削減するための切り札として期待されている太陽光発電。パネルの重要部分を構成する太陽電池を評価する分光感度測定装置は、太陽電池の需要の増大にともない、性能評価の面で不可欠の役割を担っている。

【太陽電池評価用分光感度測定装置】

太陽電池の感度は波長によって異なります。本装置は、波長ごとの感度特性(分光感度)を測定

【高速分光放射計】

パルスまたは定常発光のソーラシュミレータ、屋外太陽光などの分光放射照度を測定

■食肉脂質測定装置

豚肉や牛肉の格付けは、その脂質などを目で見たり、手で触ったりして評価されていました。近年、これに加えて、より客観的、科学的評価が求められるようになりました。そこで、科学的な評価装置、格付け検査員の補助ツールとして開発されたのが食肉脂質測定装置です。

  • 食肉脂質測定装置/食肉に近赤外線を照射し、発生するスペクトルから、食肉の品質、おいしさに関わる脂質(オレイン酸の脂肪酸組成値)を測定し、数値で表示

 

建屋外観

建屋外観

おいしさの新しい指標。

オレイン酸組成値が数値でわかります。

都道府県の畜産試験所で採用されつつある食肉脂質測定装置は、近赤外線照射で発生するスペクトルから品質・おいしさに関わる脂肪酸組成値を具体的な数値として測定・算出します。牛肉で見かける「A5」などの指標。これは霜降りの度合いなどを目視と触診で格付けした結果です。この装置では、牛肉に含まれる脂肪酸中の不飽和脂肪酸、オレイン酸等の割合(組成値)を測定します。これまでオレイン酸の脂肪酸組成値の測定には一日以上かかっていましたが、相馬光学の測定装置を使えば5秒程度の短い時間で数値が出てきます。これは、宮崎大学農学部の入江教授と共同で開発した装置ですが、2008年9月に『簡易測定可能な豚肉脂質測定装置の開発と同装置の活用による黄金豚の開発・販売』の事業で相馬光学と協力者の神明畜産は農商工連携の認定を受けています。

食肉脂質測定装置

食肉脂質測定装置

相馬光学の太陽電池評価用分光感度測定装置は、波長による発電効率を正確に測定できるという優位性が認められ、太陽電池の技術開発を進める先端企業のもとで、信頼性の高い評価装置として利用されています。この装置は、太陽電池の発電物質に波長ごとに分光した光を当て、どの波長の光でどの程度の発電量が得られるかを測定するもの。波長ごとの発電効率を正確に調べることができることで、新しい太陽電池の材料開発を促進すると期待されています。現在は国内だけにとどまらず、海外への輸出も始まっています。

光と物質の相互作用を分光技術で計測することでは、さまざまな物質の分析が可能になります。また、光の波長ごとの強度を測定する装置は、分光放射計とよばれ、この装置により光の特性を性格に把握し、LEDや光源などの正確な評価も可能にします。これらの太陽電池評価装置は、太陽電池の校正、ソーラシュミレータ測定、各種光源の光源色測定などの応用分野があります。

太陽電池評価用分光感度測定装置

太陽電池評価用分光感度測定装置

先端企業も認める分析技術、性能評価の正確さ。

相馬光学のウリは、光分析/分光技術をベースに、環境分野では太陽電池評価用測定装置、健康分野では食肉脂質測定装置を開発し販売していることです。分光感度測定装置は、今後の太陽電池の普及に重要な役割を果たすことから大きな期待が寄せられており、相馬光学では、技術・開発を担う企業として誇りとともに、その大きな役割に責任も感じています。食肉脂質測定装置は、「うまみ成分」のひとつともいわれている「オレイン酸」等の脂肪酸組成値を数値化することで肉質の格付けをサポートします。畜産業に携わる方々のために、そして一般の消費者のために、客観的で公平な肉質評価によって豊かな食生活に貢献したいと思っています。

「勇気ある経営大賞」優秀賞に輝く。

技術は、豊かさに貢献するために。

浦信夫会長は、電子顕微鏡の製造などを手がけるメーカーに12年間勤務後、1976年に相馬光学を創業しました。以来、薬や食品の成分を光で分析する装置をメインに製造してきましたが、市場の成熟を前に、新たに農業と環境の分野に参入。そこで開発された先駆的製品「食肉脂質測定装置」により、“厳しい経営環境の中で挑戦を続ける中小企業”を表彰する東京商工会議所主催の賞を受賞(平成21年11月)。また、中小企業庁が選定する、「元気なモノ作り中小企業300社(平成21年)」にも選ばれています。

研究・開発環境は活気にあふれています。

研究・開発環境は活気にあふれています。

自らを“分光屋”と称して。

代表取締役会長 浦信夫さま

代表取締役会長 浦信夫さま

私は分光に関する技術と装置で、地球的規模の課題であるエネルギー問題に貢献できることを願っています。そのために、太陽電池関連装置の改良を重ねるとともに、食の問題に関わる農業や畜産分野、そしてエコの分野で、技術屋として問題解消に役立てばうれしく思います。最近は「エコフィード」という廃棄食材や食べ残し物を再利用してつくられた飼料の、栄養成分分析装置の開発にも注力しています。何が入っているかわからない、栄養成分も不明な飼料では、安定な畜産経営は難しく、不安で誰も使いませんから。経済環境など大変なときですが、そんなときこそ、やりようによっては世の中に役立つ新製品を開発できるのではないでしょうか。まず経営トップの強い意志のもと、事業計画の意義を社員に浸透させ、モチベーションを高めてもらいながら一歩ずつ進んでいきます。いまは、資源のない国に生まれた私たちが、技術と知恵を使って“ものづくり”に回帰するときなのです。

 

取材:2010年1月

改訂:2016年4月

企業基本情報

会社名 (株)相馬光学
所在地 〒190-0182 東京都 西多摩郡日の出町 大字平井23‐6
設立 昭和51年
資本金 1,000万円
従業員数 26名
主要取引先 大手メーカー(工場)、大手メーカー(研究所)、大学・公的研究機関
WEBサイト http://www.somaopt.co.jp/