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目標は試料500gの有機化合物分離。

1mg以下の試料しか分離できないという難題。このハードルをクリアし製品化したのが、液体クロマトグラフ技術を応用した分離精製装置です。

日本分析工業(株)

研究・開発環境が充実しています。

■液体クロマトグラフ技術を応用した分離精製装置

標準タイプ(リサイクル分取HPLC LC-9101)の場合、カラムを替えることなく300mgから1gまで分離。

【リサイクル分取HPLC LC-9101】

1回の注入料は最大1gで、分離能力を低下させず常時300mgの注入が可能。オペレーターにクロマトの知識や経験は不要。注入・リサイクル・分取を自動化することで、一晩で2gの試料を分離。

■キューリーポイント加熱技術(装置)

試料の加熱及び熱分解が再現性よく行われる加熱技術を活かした熱分解装置。

【キューリーポイントパイロライザ】

40検体まで測定可能なオートサンプラとキュリーポイントインジェクター。分子の鎖を熱でほどくことにより、高分子材料の構造を解析。

能力が低下しない分離技術。再現性の優れた加熱技術

能力が低下しない分離技術。再現性の優れた加熱技術

先進の有機化合物分離。

有害物質を有益物質に。

この自然界には、医薬として人体に役立つさまざまな成分が存在します。その中には、人体に悪影響を及ぼすものが含まれている場合があります。一方、それら自然界に存在する有害物質を人体に役立つ物質に変換させるという研究が進められています。日本分析工業のリサイクル分取HPLCは、天然物からの未知の有効成分の抽出・生理活性試験のための分離精製などで、研究者の方々がめざす目的や成果のために役立っています。

有機化合物を分離する方法で一般に知られているのは、沈殿分離法や蒸留(沸点)分離法などでしょう。それらは大量の試料の分離には向いていますが、試料が微量の場合、目的を果たすのがきわめて困難です。現在、最も優れている有機化合物の分離法は、液体クロマトグラフ法といわれています。しかし、その優れた分離法にも、分離できる試料量が少なく、1mg以下しか分離できないという弱点がありました。“液体クロマトグラフ法は大量の試料を注入すると分離能力が著しく低下する”という難題です。日本分析工業は35年も前から、この難題をクリアする装置「リサイクル分取液体クロマトグラフ」の開発に取り組んでおり、今日まで研究者の目的や時代のニーズに応える各種の製品を開発してきています。

 

分離精製装置

分離精製装置

1mg程度の試料片を誘導加熱によって秒速5,200℃という早さで急速に目的の温度まで加熱することができる加熱技術「キューリーポイント加熱技術」。この独自の技術を活かした加熱装置の最大の特長は、試料の加熱と熱分解が再現性よく行われることにあります。

日本分析工業では、この加熱技術を活かして、たとえばヘリウム気流の中で試料を加熱することで、「ガスクロマトグラフ用の熱分解装置」を開発・提供。溶剤に溶けにくいゴムやプラスチック、塗料などの組成分析が微量で可能なことから、全国の科学警察研究所において採用されています。ここでは、溶けないものや微量のものも、熱分解すれば再現性よく分解できるという特長が犯罪捜査に活かされています。

また、試料を真空中で加熱することで「質量分析器用の熱分解装置」を開発。ナノグラムオーダーの微小有機物の組成分析を可能にする装置」を開発・提供しています。これは食品容器などの異臭分析、移り香、大気中のVOC分析、目に見えない有機物による汚れの分析などに活用されています。

キューリーポイント加熱技術

キューリーポイント加熱技術

開発ポリシーは”使いやすく・多様に・正確に

2008年11月には、多量の4gの試料を処理できる液体クロマトグラフ分離精製装置を提供しており、さらに多量(目標:500g)の試料を処理できる装置を完成させるために、中小企業を支援する新連携予算などを活用しながら開発に注力しています。

キューリーポイント加熱技術の活用範囲は想像以上に広く、今後はとくに環境科学や医療関係の分野で、その特長が活かされていくものと予想されます。

人のマネをしない。世の中にないものをつくる。

代表取締役 工学博士 大栗直毅さま

代表取締役 工学博士 大栗直毅さま

1965年創立の当社は、「世界に類のない製品を開発し、科学技術に貢献する」を基本理念に、45年にわたって活動を続けてまいりました。主な事業分野は、高分子と生化学分野で使われる分析装置の開発・販売であり、今後は有機ELや太陽電池などに関わる物性試験の分野にも活躍の場を広げたいと考えています。いずれにしても創立当初のハンドクラフト精神を基に、オリジナリティを追求した製品を提供してまいります。

私たちの誇りのひとつに、当社開発の分析装置がノーベル賞を受賞した高名な先生方にも採用されていることがあります。高度な研究のお役に立てていることで、技術者や営業マンがたいへん勇気づけられています。

高分子分析は科学的分野から解明しなければならないことが多くあります。私たちは、それらを研究段階からサポートすることで、社会に役立つ分析装置を開発し続けたいと思っています。一企業の心意気だけでできることではありませんが、大学や公的な研究機関、そして研究者や学者の方々のお力をいただくことが必要です。幸い多摩地域は大学や研究所、多様な企業・工場などが集まっています。この恵まれた環境に感謝しながら、中小企業ならではの社会貢献という夢に向かって日々汗を流していきたいと思っています。

 

取材:2010年1月

企業基本情報

会社名 日本分析工業(株)
所在地 〒190-1213 東京都 西多摩郡瑞穂町 武蔵208
設立 昭和40年
資本金 6,500万円
従業員数 27名
主要取引先 大手メーカー(研究所)、卸売業・代理店・商社、大学・公的研究機関
WEBサイト http://www.jai.co.jp/